育休中の生活ってどんな感じになるの?

育休中のパパって、みんなどんなことしてるの?

私が育休をとる前、育休中の生活がどんな感じになるのかイメージできず、気になっていました。

この記事では、出産直後から3ヶ月育休を取得した筆者の実体験をもとに、上記のような疑問にお答えしたいと思います。

この記事の内容

  • 育休中の生活について
  • 育休をとるメリット

我が家では二女の誕生を機に育児休業を3ヶ月取得しました。
4人家族で、2歳の長女(保育園には通っていません)がいます。

3ヶ月の生活の様子を記憶が新しいうちに記載しておりますので、だいぶリアルな内容となっております。育休中の生活がなんとなくイメージできると思います。とある家族の一例として、参考になさってみてください。

育休は大変な面もありますが、国や企業も後押ししている制度ですので、数年前に比べて取得しやすい状況にあると思います。メリットも多いですので、ぜひ取得を検討してみてください。

育児休業制度とは

育児休業制度は、育児・介護休業法にて定められている子育て両立支援制度です。

子が1歳(一定の場合は、最長で2歳)に達するまでの間、社員の申出により休業が可能になります。

また、この制度は2022/10/1より法改正がなされており、

  • 妊娠・出産の申出をした労働者に対する個別の周知・意向確認の措置の義務付け
  • 従業員数1,000人超の企業は、育児休業等の取得の状況を年1回公表することが義務付け

など、育休取得を促進するための改定が行われています。

詳細は厚生労働省の出しているリーフレットがありますのでこちらをご参照ください。

育休対象者

1歳未満の子どもを養育している従業員が対象です。

ただし、以下の従業員へは適用されません

  • 週の所定労働日が2日以下
  • 子どもが1歳6か月までの間に契約が満了することが決まっている

上記に該当しなければ、正社員だけでなく、パートタイマーやアルバイトとして働いている方であっても育児休業を取得することができます。

パートタイマーなどの名称で働いていたり、1日の労働時間が通常より短い方であっても、 期間の定めのない労働契約によって働いている場合は、育児休業をすることができます。

法改正前は 1年以上雇用されていること が適用条件となっておりましたが、2022/4/1の法改正ではこちらは廃止されております。

育休が取れる期間

原則子が1歳になるまでと定められています。
ただし、保育園に入所できないなどの理由がある場合、最長2歳まで取得できます。

給付金について

雇用保険の被保険者の方であれば、育児休業給付金の支給を受けることができます。

各支給単位期間(育児休業を開始した日から起算した1か月ごとの期間)における支給額は、

休業開始時賃金日額(i) × 支給日数 × 67 %(支給日数が181日以降は50%)

また、対象期間中は健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料は免除となります。

育児休業給付金についての詳細は、厚生労働省から出しているこちらのパンフレットを参照ください。

経済的な支援があり、育休期間中無給にはなりませんので、長期の取得もしやすいですね。

育児休業中のパパの生活は?

まず、育休中のパパの生活は、ママの体調、子どもの月齢に大きく左右されます。したがってここでは、子どもの月齢ごとに日々の生活をまとめました。

想像していたよりもはるかにハードワークでした。。

出産~産後1ヶ月:初めてのワンオペ家事・育児に忙殺される日々

まず、産後~1ヶ月はひたすらパパのワンオペ家事・育児でした。

産後6-8週は産褥期と言われ、その期間のママの体はボロボロの状態です。産褥期のママは絶対安静。我が家では料理、掃除、洗濯など、家事は全てパパが担当しました。

実際、我が家のママは産後1ヶ月は起き上がったりするだけでも子宮あたりが痛むと言っていました。
特に最初の2週間は何かにつかまらないと歩くこともままならない状態でした。

また、育児の面でも、授乳を除いてはパパが中心に行いました。

おむつ替えや沐浴はもちろんですが、我が家の場合は長女がいますので、長女の育児や、毎週の習い事、公園へのお出かけなどもセットになります。

上記をワンオペでやっていると、あっという間に1日が終わります。

育休開始直後は、1日の家事が全然終わりませんでした・・・

慣れるとこなせるようになりますが、それまでは本当に大変でした。

最初のうちはママと相談して優先度の高いものと、下げてもいいものの切り分けが大事だと思います。

家事は全部こなそうというよりは、省略したり頻度を下げても良いものは下げるなど、分量を下げる工夫が必要だと思います。

産後1-2ヶ月:まだまだパパ中心の家事・育児はつづく

産褥期が過ぎると、ママも徐々に回復し、動けるようになってきます。ただ、まだまだ出産前の状態には程遠い状況です。

実際に、産後1ヶ月経ったころに、いきなり妻に家事の負担をかけてしまい、また体調が悪くなってしまったことがありました。

1ヶ月検診が終わり、外出できるようになる頃ですが、基本的には子どもの散歩もパパがしていました。

回復のペースは個々人によって異なりますが、まだまだ無理はできない状態だと思います。ママの回復を優先し、パパが中心になって家事・育児を担当するのが良いと思います。

産後2-3ヶ月:徐々にママと分担

2ヶ月以降は、徐々にママと家事の分担が進みます。

赤ちゃんも夜泣きは依然としてあるものの、少しずつ就寝リズムも出来上がってきて、計画的に時間が取れるようになってきました。

そこで、精神的にも余裕ができてきた我が家では、この頃から育休明けを見据えて、徐々に家事を半々で分担するようになりました。

とはいえ、まだ体調回復はしていないので、長女のお散歩などはパパが担当するなど、重労働は避けるよう分担しました。

また、生後2ヶ月から赤ちゃんの定期予防接種が可能となります。
我が家では、育休明け後も夫婦どちらかで予防接種対応できるようにするため、予防接種はパパが行ってきました。

定期予防接種も、体験談をまとめていますので、参考までに。

育児休業を取得するメリット

ここでは、3ヶ月の育休で実感したメリットを記載しています。
メリットはたくさんあり、逆にデメリットは思いつきませんでした。

妻の産後の負担軽減

まず、ママにとっての産後の家事・育児負担軽減になります。

私は第1子出産の際には育休を取得せず、家事や育児は妻に任せるような夫でした。
私はせいぜいおむつ替えやお風呂を入れるくらいで(当時はそれでもやっている方だと思っていました)、妻にかなりの負担をかけていました。

第2子の時には妻に当時の苦労はかけたくないという反省から育休をとりました。
最初は全然家事・育児が思うようにいきませんでしたが、それでも第1子と比べると、妻への負担はだいぶ軽減できたのではないかと思います。

妻からも、「第1子の時のように、追い込まれている状態ではなくなった」と言ってもらえています。
第1子と第2子では、子育ての慣れの違いなどもあるかもしれませんが、それでも育休による妻への負担軽減の効果はかなり大きいと思います。

私は最初あまり使い物にならない状態(?)でしたが、やればどんどん早くできるようになってくるので、家事をこれまでやって来られなかったパパでも、できるようになると思います。

家族との絆が深まる

家族との時間が、仕事していた頃と比較にならないほど長く取れますので、妻や子ども達との絆の深まりを感じることができました。

私の場合この3ヶ月で、生まれてきた次女はもちろんのこと、長女も日々成長していることを実感しました。

また、これまで長女は私がベッドに寝かしつけに入ると断固として拒否されてきていました。
ところが、育休中に絆が深まったためか、ママを差し置いて私を寝かしつけ担当に指名してくれるようになりました。

これは本当に嬉しかったです!
我が子の距離がグッと縮まったと思います。

たった3ヶ月間でも、子どもの成長を身近に感じることができ、子どもとの距離がグッと縮まった実感があります。

妻と育児・家事の共感できる

私はこれが本当に自分にとって一番のメリットかなと思っています。

これまでは妻が家事や育児で「〇〇が大変だった」などと言われても、あまり心から共感できませんでした。

今回ワンオペでやってみることで、妻の言っていた苦労を追体験することになりました。
そこで初めて妻のいう苦労がわかったのです。

育休が終わるとまた平日は仕事中心の生活になると思いますが、この共感力はこの先も続きます。

まとめ

ここでは、私の3ヶ月間の育児休業中の生活を紹介しました。出産直後はママは歩くのもままならない状態ですので、パパ主体で家事・育児を回していく必要があります。

家事育児は少々ハードワークなところもありましたが、それでも、日々子どもの成長を実感できて、家族との絆を深められた楽しい3ヶ月でした。

子育てできる期間はあっという間に終わってしまいます。
これから取得を検討している方は、ぜひとってみてください。本当に貴重な時間だったと思えるはずですよ。