育休って、みんなどれくらい期間とっているの?

期間はどれくらいとるのが良いのだろう?

男性育児休業の取得を考えているものの、期間はどのくらい取れば良いのか迷いますよね。
実際、他の方は何ヶ月くらい取っているのか、気になるのではないでしょうか?

ろんパパ

私は育休取る前、相談相手が周りにおらずに苦労しました・・・

この記事では、これから育休を取ろうと考えている方が参考になりそうな調査結果や筆者の実体験をまとめてみました。

この記事の内容

  • 育児休業ってみんなどれくらいとる?
  • 育休は3ヶ月以上がおすすめ!

私は2022年に、第2子出産のタイミングで育児休業を3ヶ月取得しました。

ここでは、私の実体験から、育休は最低でも3ヶ月は取ったほうがいいなと思いました。

完全にただの持論なのですが、その理由について述べたいと思います。

家族にとってベストな期間を検討する際の、一つの参考にしていただけると幸いです。

育児休業ってみんなどれくらいとる?

ところで、男性の育児休業の今の取得率や期間はご存知でしょうか。

取得率と取得した期間については、厚生労働省の調査結果があります。ここではその概要をまとめました。

育休取得率は年々増えてはいるものの・・・

厚生労働省の調査によると、2021年度の取得率は13.97%とあります。2016年が3.16%であったのに比べると、ここ5年間で取得率は4倍になりました
とはいえ14%ですから、育休取得する人はまだまだ少数派なんだな、というのが率直な感想です。

出典:厚生労働省, 令和3年度雇用均等基本調査 より

ちなみに、同年の女性の取得率は85.1%ですので、女性と比べると男性の取得率はまだまだ低い状況ではないでしょうか。

育休取っても、半数は2週間未満

男性の育休取得期間についても同じく厚生労働省の調査結果があります。

出典:厚生労働省, 令和3年度雇用均等基本調査 より筆者編集のうえ掲載

約半数の方が、2週間未満の取得だそうです。

3ヶ月以上にいたっては10%程度です。

女性は8割以上が6ヶ月以上取得しているのと比べると、かなり短いのが現状のようです。

(5日未満が全体の4分の1を占めていますが、5日未満は果たして育休といえるのでしょうか・・・?)

3ヶ月以上取得する人はたったの1%

上記の育休期間は育休取得者の中での集計ですので、子の出産があった家庭の男性全体ですと、3ヶ月以上取得した男性はたった1%しかいないということになります。

数ヶ月単位で取っている人は、まだまだ少数派なんですね・・・

育休は3ヶ月以上をおすすめする理由

ここでは、私が勝手に考える理想的な育休期間について、経験をもとにお話しします。
結論、育休は3ヶ月以上の取得をおすすめします。

そもそも育休の目的は妻の負担軽減

そもそも、適切な育休期間は、育休を取得する目的によっても変わってくると思います。
ここでは、「産後ママの心身の負担を軽減する」を目的として挙げています。

我が家でもいろいろ考えましたが、やはり産後ママの心身はボロボロです。
ママの負担軽減を一番重視すべきではないかと思っています。

その目的達成を考えたときに、2週間程度では全く足りてないと思います。
3ヶ月は最低限必要だったなと、経験的にそのように思いました。

産後ママが最も辛い時期は新生児期から3ヶ月の間

ベネッセが運営するWEBサイト「たまひよ」のアンケート調査によると、産後、ママが最も辛かった時期は?の回答として、新生児期(生後4週まで)が最も多く、次が2・3ヶ月、そして1ヶ月と続きます。

3ヶ月までが全体の約8割となっており、多くのママにとって3ヶ月までは特に大変な時期だということがわかります。

出典:たまひよ公式サイトのアンケート調査結果より

我が家の場合でも、最も大変だったのはやはり出産後約1ヶ月の時期でした。赤ちゃんの睡眠リズムもままならない中で、深夜問わず授乳や寝かしつけをし、そのうえ日中に家事もしなければいけません。

出産後のボロボロのママの体でこれらをこなすのは本当に酷です。

このしんどい期間をパパが家事・育児に専念することで、ママの心身の負担はかなり軽減することができると思います。

家事・育児スキルが劇的に向上し、ママを支えられる!

育児休業を開始するタイミングにもよると思いますが、出産直後から取得するケースでは、ママの体調が戻っていませんので、家事・育児は、(授乳を除いては)パパが中心に行うことになると思います。

これによって、パパの家事・育児のスキルが飛躍的に向上します。

これまで土日は家事を積極的に行なってきた方にとっても、ワンオペは異次元のしんどさであることがわかると思います。

実際私は第1子出産の時には、里帰り出産明けから育児休業を2週間だけ取得しましたが、正直、2週間では育児らしいことは何もできなかったです。

いきなり我が家に赤ちゃんがきて、オドオドしながら抱っこする状態でスタート。おむつ替えや沐浴に慣れてきた頃には2週間が終わっていました。

妻にとってみれば、やってくれるのはありがたいんだけどどれも中途半端。というのが本音だったようです。。。

特にママが辛い新生児期の期間、全ての家事をやるつもりで臨めば格段にスキルが上がります。
最初は辛いですが、だんだんと習慣化され、一つ一つのスピードや段取りが上手になってきます。

一度ここで家事・育児をマスターしておけば、育休が明けた後も家事・育児を夫婦で分担してこなすことができるようになるでしょう。

今後、夫婦二人三脚で家事・育児を分担していこうと考えているのであれば、思い切って3ヶ月くらいの修行期間をとってみてはいかがでしょうか?

夫が一番の共感相手になれる

ある程度長期の育休を経てみると、ママと子育ての大変さや楽しみをより心から分かち合えるようになります。

というのも、3ヶ月家事・育児に奔走することで、自分でも大変さが嫌というほどわかります。
すると、ママが子育てで苦労した話などに、心底共感することができます。

実際、私の第1子が産まれた時期は、子育てに関して妻から「〇〇が大変」とか、「(私が)出張中のワンオペが大変」という話を聞いても、大変なことは理解しているつもりでも、やはり心の底からわかっていないというか、いまいちピンとこないところがありました。

何事も自分が経験したことでないと心の底から共感できないと思いますし、
何よりも自分の苦労がパートナーに理解されないことはママにとって辛いことではないでしょうか。

実際に今回の育休では、ワンオペを経験して初めて大変さが身に染みてわかりました。
その時々の経験を後で2人で振り返って「あのときはこうすべきだったんじゃない?」みたいなやりとりをしていくうちに、一緒に子育てしているなという一体感が生まれてきました。

育休で家事・育児に没頭することで、その大変さを心から理解することができるようになります。
これは、育休が明けても続いていく子育て生活に対して、確実にプラスになると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は男性の育休は3ヶ月以上をおすすめする理由について、実体験を踏まえて紹介しました。

また、今回育休を取るメリットとして、ママの辛い時期を支られる点にフォーカスしていますが、メリットは他にもいろいろあります。

例えば、厚生労働省の「イクメンプロジェクト」というサイトでは、育休を取得された方々の体験談がまとめてありますので、興味がある方は参考になさってください。

ぜひ積極的に育休を取得し、子育て生活を満喫しましょう!

育休の取得が世間的に奨励されるようになってきている気がします。とはいえ、取得のしやすさは周りの理解など、環境によって大きく左右されるのが現実だと思います。いくら推奨されてようが、とても取れるような空気ではない。という方もいるかもしれません。
私は幸いにも周囲に取得している方がいて、会社も取得を推奨していたりと、恵まれた環境であったため長期間取れたに過ぎないと理解しています。

ただ、ここで3ヶ月をおすすめと言っているのは、現状の平均的な取得期間があまりに短いと感じているためです。
この先、育休を長く取るのが当たり前に選択できる社会になってほしいという希望を込めて、少々強めに訴えております。